早朝からメルカリを徘徊していたらとんでもない物を見つけてしまいました。。
メルカリより
左下に写っている黒い硯みたいな物体です。これなんだと思いますか?答えはラベルに書いてありますが、ディスクシステム用のネットワークアダプタ。未発売に終わってしまった周辺機器。現物は初出だと思います。(ネットワークアダプタなんて名称自体、今回の写真を見て初めて知りました)
コントローラーが渋い。ネットワークアダプタの注意書きにはスピーカー内蔵と書いてありますね。ドキドキ
ファミコンを使ったネットワーク通信機器と言えば、任天堂の通信アダプタ、マイクロコアのTV-NET、山一証券のFAM-NETがありますが、その辺はおいおい書くことにします。
今回のこれは、上記3つが出るよりも前、85, 6年あたりから任天堂が計画していたファミコンネット(仮称)用のネットワークアダプタです。ディスクシステムの下にひくタイプ。
残念ながらファミコンネットの構想は紆余曲折を経て、ディスクシステムではなく別の形で引き継がれています↓これ
最終的に発売された「通信アダプタ」1988年。ファミコンに直接合体させる。野村のファミコントレードとかが有名
ここから本題。
ではそのファミコンネットとは一体何か。まずは画像を見て頂きたいと思います
平たく言えば、ディスシステムを利用してネットワーク通信をしてしまおうという構想。この記事を読む限り、証券会社等との通信やディスクファックスの家庭版も想定していたようですね。ディスクシステム本体に封入されていた資料にもそのさわりが書いてあります。
これがファミリーコンピュータだ‼︎ ゴルフトーナメント編
こちらも封入されていた物
この辺の資料を見て分かるように、先の展開を考えながらディスクシステムを作ってるんですね。それがこの写真の部分です↓
ディスクシステムのRAMアダプタにある謎の拡張端子、これはファミコンネット構想のために設計された物だというのは割と有名な話です。
しかしながらディスクシステムを使う計画は幻に終わり、ファミリーコンピュータネットワークシステムの通信アダプタに引き継がれたというわけです。(名称が似通っていてややこしい^^)
長々書きましたが、そのお蔵入りになったディスクシステム 用のネットワークアダプタが出てきてしまったんです。早朝からテンション上がりまくりです。
おそらく証券会社やゲーム誌編集部へのプレゼン用に作った試作品かなと思いますが、
2020/05/11 16:36 修正
レンタルと裏のシールに書いてありました。ご指摘ありがとうございます
レンタルとは任天堂からのサンプル貸与なのか、サービスインしていて機器はレンタルだったのか。気になるところですね。(修正ここまで)
モックではなくここまでしっかりした物が出来ていたとは。。 管理番号まで付いてますからね。
もういちど写真を載っけておきます。
2枚ともメルカリより
2枚目の写真、小さくて見辛いかも知れませんが「リコー」と書いてあります。シビれますね
情報としては頭に入っていた物がまさか出てくるとは思ってもみませんでした。世間にお披露目されていない物ですからね。まだまだこんな発見があるのでファミコンの研究はやめられません!
これを運良く手に入れた方、おめでとうございます。率直に羨ましいです
2020/05/11 9:38 追記
過去に自分で取った資料にありました(笑
日経産業新聞 1986/01/04 より
ここではファミコン通信(FCN)と書かれています。当初からFCNというコードだったんですね。ICの開発製造をリコーに委託。。